毎年恒例、蛍観察会。
子供が生まれてから初めて見た蛍。
その儚さと美しさに魅了されて
可能な限り、毎年見に行くようになった。
次女は蛍が大好き。
夕方からポツリポツリと飛んでいた蛍。
空が暗くなると、一気に沢山の蛍が舞い始める。
じーっと待ってると蛍が洋服や腕に止まってくれる。
成虫になってからは、寿命が本当に僅かな蛍。
「結婚相手を探しているから、すぐに戻してあげてね」と伝えると
「うん」と次女。
ふわっと飛んだ蛍が、またすぐ服にもどってくる。
クスクスと静かに微笑む次女。
「しずかにしないと、ほたるさん、びっくりしちゃうよね」
と愛おしそうに眺める。
葉っぱに戻してあげても、うまく葉に捕まれずポトリと地面に落ちてしまう。
「がんばれ」と小さな声で応援する次女。
ふわふわと上手に飛んで行った蛍に
「ばいばい」と手を振る次女。
2週間という短い期間で
結婚相手が見つかるだろうかと不安になる。頑張れ蛍。
来年、君たちの子供たちに、また会いに来ます。